アピールポイント11選:説得力ある独自の強み・例・自己PR他

ビジネスノウハウ

自己PRやプレゼン等でのアピールポイント11選。説得力ある独自の売り、強みのPR例・アピールのコツなどを紹介します。

アピールポイントのPR内容

アピールポイントは、商品やサービスの特長はもちろんのこと、それを見聞きする相手にとっての価値、ライバルとの違いをアピールする必要があります。そこで応用しやすいアピールポイントの基本コンセプトを11お伝えします。

アピールすべきポイントは、独自の売り、他とは違う強みです。したがって、そのアピールポイントが簡単にライバルには当てはまらないユニークなものである必要があります。差別化出来なければ相手から見た時に選びようがなくなってしまうからです。

アピールポイントでアピールすべきPR内容

アピールポイント11選:PRコンセプトの例

アピールポイントとなる基本的なPRコンセプトとは独自の売り、強みを一言で言い表したものです。また、ライバルとの差別化ポイントでもあります。それが、アピールポイントとして伝えるべきPRポイントとなります。

それでは一体どのようなものがアピールポイントと成りえるのか、基本的なPRコンセプトばかりですが、11個紹介します。これら11選のアピールポイント・PRコンセプトは多少のアレンジをするだけで、十分分かりやすく、伝わりやすいアピールポイントを創り出すことが出来ます。

自己PR、プレゼン、マーケティングなどでも応用可能なアピールポイント・PRコンセプトの例は次の通りです。

11のアピールポイント・PRコンセプトの例

これらのアピールポイントに加えて必要になるのが説得力です

継続年数をPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの一個目が継続年数をアピールするPRコンセプトです。

継続年数が長い場合のPR例

創業年数100年以上であったり、その道30年以上と歴史がある場合にはそれだけでも十分アピールポイントになります。周りが倒産していくなかで、それだけ長く続けていけるのは、顧客との関係性や商品品質の良さを抜きにしては存在しえないからです。つまり、新興企業や新人にとってみれば、お金を出してでも買いたい信頼性、独自の売りを持っていることになります。

こういった場合にはまず、「創業〇〇年」「〇〇年の経験」といった数字とともに、その理由を説明することでアピールポイントを訴求出来ます。例えば、「地道に経験を積んでいたので〇〇年」のように、継続年数が長くなった理由を説明します。

継続年数が短い場合の注意点

この逆に、短い場合、つまり、継続間もない時にはこの短さを別観点から見ることで、アピールポイントにすることも可能です。ビジネスや経験の若さを売りにするということです。どんな取引先にも新人や会社が好きだという人がいると同時に、業界に嫌気が指している人というのも少なからずいます。また、若い人や若い事業を育てることに喜びを感じる人というのもいます。

ただし、いつまでもその若さだけをアピールしていると成長しない会社や人だと思われますので、一年以内にのみ使えると考えるくらいのほうが良いでしょう。一年後につなげる為には、その間に実績を一つでも多く残し、その実績に基づいたアピールポイントを築き上げていくのが王道です。

自己PRでの継続年数アピールポイント

自己PRでアピールする場合、創業年数ではなく、自身の経験年数とすることで、独自のアピールポイントを訴求出来ます。未経験などをアピールする場合には「未経験なので新しいことを素直に吸収できる」という点が見えない部分でのPRポイントになります。

継続年数がアピールするPRポイント

継続年数の長さをアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、それだけ継続しているキャリア・人・会社・ビジネスであれば、多くの人から信頼されているのだと暗黙の内に理解出来るため、品質の信頼性が高そうだと感じてもらえることになります。

専門特化をPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの二個目が専門性をアピールするPRコンセプトです。

専門性に特化したPR例

特定の専門性に特化しているのであれば、それはアピールポイントになります。専門性を売りにしている場合や、これからそうする場合、特に重要なことは、「アピールする相手が気づきを生めるような言葉で伝える」ということです。

何を伝えられているのかピンとこないアピールポイントは、実際にはアピールポイントであっても、それが伝わりません。専門性をアピールポイントにする際には、まず、誰のための専門性なのかどのような時のために役立つ専門性なのかを考え、その専門性によってどのような価値がユーザーにあるのか?までを、併せてアピールする必要があります。

例えば、「私たちは子供服専門店です」というのではなく「私たちは子供服専門店なので、〇〇です」というように、専門性があること、特化していることによってどのような価値がユーザーにあるのか分かるようにアピールします

〇〇に入る部分を考えてみると、「柔軟なサポート」「コストパフォーマンスに優れる」「高品質揃い」など様々なアピールポイントも併せて気づくことが出来ます。このように、内容を併せてアピールすることで、専門性はアピールポイントに成りえます。

専門特化PRする場合の注意点

専門性が、顧客にとって価値となるケースの多くは、その専門性により、深く、繊細なサポートや高品質性と対になります。したがって、単純に技術の粋を極めるような、見えない努力だけでは、アピールポイントにならないこともあります。

また、特化の逆に選択肢が広いということはアピールポイントにはなりますが、個人での自己PRやスモールビジネスにおけるプレゼン、マーケティングメッセージなどにおいては、「それほどキャパシティがありそうもないのにそんなに選択肢が広いのか?」といった不信感を生んでしまうこともあるので、注意が必要です。

専門特化がアピールするPRポイント

専門特化をアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、その専門性によって手広くやっているところよりも高品質、あるいはリーズナブルであろうと感じてもらえることになります。誰もが二兎を追うものは一兎をも追えずを暗黙の内に知っているからです。

早さをPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの三個目が早さをアピールするPRコンセプトです。

所要時間が早い場合のPR例

ご存知のとおり、FedExもドミノピザも「どこよりも早く」を追求し、訴求したおかげでアピールポイントの確立をしました。今でも、どのような業種でもまだまだ「どこよりも早く」はアピールポイントに成りえます。

書籍のAmazonは「24時間以内に配送致します」事務用品のアスクルは、明日来るからアスクルです。伝え方としては、どこよりも早いことを明確に数字でアピールする方法があります。スピードクリーニングではなく、「Yシャツ24時間仕上がり」としたり、不必要に時間がかかる事務手続きなどを、「最短60分で完了」というように、具体的な時間を盛り込んでアピールし、それが誰にとってもどれくらいの早さなのか分かるようにアピールします。

早さをPRする場合の注意点

当然のことながら同時に選ばれる中で、ライバルがどこも似たような早さを謳っていれば、ユニークな売りにはなりません。

早さがアピールするPRポイント

所要時間の早さをアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、自分の時間を有意義に使えると感じてもらえることになります。皆が毎日、時間を削って過ごしていますが、自分以外の人によって自分の時間が左右されることがあります。したがって、「どこよりも早い」ということは、「あなたから奪ってしまう時間を最小限に押さえます」ということを暗にアピールすることになります。

長時間をPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの四個目が長時間をアピールするPRコンセプトです。

長時間の場合のPR例

時間を費やした結果、クオリティが高まる場合にはPRコンセプトがあります。それが、丁寧に時間をかけてクオリティを作り出しているかどうかのアピールポイント、提供前の品質チェックに時間がかかる品質信頼度のアピールポイントも同様です。

また、保証期間やサポート期間などの顧客の安心感を得るための時間は長いほうが良く、どこよりも長時間、安心してもらえるのであれば、それもまた長時間をPRコンセプトとしたアピールポイントになります。

長時間がアピールするPRポイント

長時間をアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、どこよりも丁寧に時間をかけているから品質が高いであろうと感じてもらえること、あるいは、長期間に渡っての安心感です。丁寧であること、クオリティが高いこと、あるいは安心であることが長期に渡ることをしっかりとPRすることが出来れば、時間が長いことはアピールポイントとなります。

手軽さをPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの五個目が手軽さをアピールするPRコンセプトです。

手軽さのPR例

簡単に使いこなせる商品、利用が手軽なサービスなどの場合にはそれがアピールポイントと成りえます。ビジネス単位で考えた場合でも、「どこよりも手軽に利用できる」というのはアピールポイントと成りえます。

手軽さとはどういうことなのかを考えてみると、「手間がかからない(何度も)」、「利用にあたって、考えることが少ない(頭を使わなくていい)」の2点に集約されます。

手間とは移動であったり、記入や打ち合わせ頻度などです。ユーザーなどのアピールされる側の手間を気軽に代行して上げられるのであれば、それは手軽に利用できる、と相手に映ります。

また、考えることが相手にとって少ないということは、申込にせよ、相談にせよアピールする側の都合で複雑になりすぎていることを出来る限り減らして上げられるのであれば、手軽さがアピールポイントに成りえます。

自己PRでの手軽さアピールポイント

自己PRで手軽さをアピールする場合、臨機応変、フレキシブルな対応などの捉え方をするとどのように自己PRでアピールすれば良いかが見えてくることと思います。アピールされた側からとっての手軽さとは要するに融通を利かせてくれることをアピールされるなら歓迎だからです。

手軽さがアピールするPRポイント

手軽さアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、至れりつくせりのようだと感じてもらえることです。つまり、「ご面倒な細部まで様々な手間をおかけにならなくとも結構です。私がそうしたあらゆるお手間を代行させて頂きます。」ということです。

必ずしも、その域に達する必要はないと思いますが、「至れり尽くせり」の過程には、「手軽さ」が存在することはヒントになります。「至れり尽くせりにするにはどうしたらいいか」と考えれば、その過程に自分がアピールできる「手軽さ」が発見出来るからです。

自分のビジネスや人柄の中で、ユーザー、顧客、相手に対してサービスとして尽くしていることがあればPRポイントになります。現状の当たり前だからとしてしまうのではなく、それによって喜んで頂ける人がいるかもしれないという希望を持って考えてみましょう。ライバルが似たようなことをアピールしていなければ、それは、手軽さのアピールポイントに成りえます。

安さをPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの六個目が安さをアピールするPRコンセプトです。

安い場合のPR例

どこよりも高級か、安いかはそのどちらもアピールポイントと成りえます。「どこよりも安い」については、説明するまでもありませんが、値段がどこよりも安いということは、一つのアピールポイントです。

安さをPRする場合の注意点

「どこよりも安い」は単純に値段の安さを伝えるだけでは、通用しません。なぜかというと、「安かろう悪かろう」というそもそもの感覚に加え、あまりに安いものには不安が生じるからです。

安さがアピールするPRポイント

安さをアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、コストパフォーマンスが高いと感じてもらえることです。つまり、品質は高かったり、平均価格にも関わらず相手が支払う金額が安いということです。

そのため、「どこよりも安い」ということをPRする場合には、「なぜそれが可能なのか」を併せて伝えることで、単純に価格が安いということではなく、コストパフォーマンスが高いということをアピール出来ます。

高級感をPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの七個目が高級感をアピールするPRコンセプトです。

高級感がある場合のPR例

高級感のPRは、「どこよりも高級です」などと伝えても意味がありません。「どこよりも○○だから高級」というように、高級感が生み出される原因、または理由を含めて伝える必要があります。

また、一般的に無駄と思われるようなことも肯定的な捉え方をすると、余裕や贅沢、余白として受け止めることが出来ます。そうした削ぎ落とさないあえての部分が商品やサービス、自己に対してある場合には、提供までに何が行われているかを説明するだけで、高級感という言葉を一切使わずに高級感をアピールできます。

高級感をPRする場合の注意点

高級感に対して盲目的な信頼をしてしまうことがあり、それを浅はかに捉えてPRしても意味がありません。具体的には「高いものは良いもの」という誤解と、だからただ価格を上げてPRするケースです。

PRされた側にとっては、高級であることが嬉しいのではなく、その品質が高いことは当然ついてきているから嬉しく、プラスアルファ、セレブ感・プレステージ感(ワンランク上感)に価値を見出しているのが本質です。

高級感がアピールするPRポイント

高級感をアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、品質への納得感、セレブ感・プレステージ感の本質的な感覚二つを感じてもらえることです。

そのため、品質が高いことは当然で、「○○だから高級」という最終的な顧客への価値を汲みとった上でアピールする必要があります。

高級感のアピールポイントは、暗にアピールされる相手の気持ちをひとつでも多く汲み取る必要があります。しかし、アピールポイントとして確立出来れば、ライバルの追随が難しくなる堅牢さもあるPRコンセプトです。

安心感をPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの八個目が安心感をアピールするPRコンセプトです。

明朗会計で安心感をアピール出来る場合のPR例

価格が分かりにくい業界では、価格が分かりやすくPRするだけでもアピールポイントになります。例えば、見積もり請求の多い制作業界などでは、あれやこれやといろいろと組合わせた見積もりになる為、一概には出せないという売り手が多くいます。

しかし、これを明朗にPRするだけで、分かりやすい価格で安心できることがアピールポイントとなります。 組合わせた結果いくらになるか分からないのが不安要因となり、その不安を前もって払拭することがこのアピールポイントの本質です。

したがって、このアピールポイントは「見積もり」を出すような業界以外でも打ち出すことは可能です。

例えば、「なんとなく高そうな○○店」です。値段の書いていないお店、チャージの分からないサービスはユーザーにとって不安をもたらします。売り手がいくら適正価格だと考えていても、それが購入、契約しなければ分からないような場合には、埋もれてしまうからです。

士業、高額医療等、対象顧客のほうが、「頼むと高そうだ」と感じているケースでは、明朗にPRする売り手が少ないということなので、明朗にPRするだけでもアピールポイントになります。

リスク説明で安心感をアピール出来る場合のPR例

漠然としたリスク意識をユーザーが持っている場合、そのリスク説明をしてあげることはユーザーに安心感を与えることにつながります。リスクがあるのか、ないのか、あるとすればどのようなものなのか。

分かりさえすれば大したことのないことでも、人間は分からない状態が一番不安です。インフォームドコンセントにもつながる、安心感のアピールポイントは、ユーザーが漠然とした不安を抱えているような商品やサービスの場合、特にそれをライバルがPRしていないのであれば、独自で強いアピールポイントとなります。

こだわりをPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの九個目がこだわりをアピールするPRコンセプトです。

こだわりをアピールする場合のPR例

こだわりがあるのであればそれを打ち出すことでアピールポイントに成りえます。商品に対するこだわり、サービスに関するこだわり、大切にしていること、曲げたくないことなどを明確に打ち出します。

そもそも、こだわりとは、人が気にも留めないことに、その当人だけは時間をかけて大切に扱うことを指します。その実直さ、真剣さがその人やビジネスが目指す最高のクオリティを生み出すのです。

こだわりがある場合には、自己と向きあい、立ち位置を考えていくことで、多くのリストが出来上がるでしょう。こだわりに対して「まぁあるといえばあるけど……」というケースがあります。そのこと自体をこだわりと呼んでいいものなのか、判断がつきにくい場合です。

こだわりは自らが自信を持っていることの基準以外にも、「いかに時間をかけたか」という長時間のPRコンセプトとも通じる尺度で測定できます。つまり、こだわるためにいかに時間をかけたかということが、適切に伝わればアピールポイントになるのです。

 一つの商品やサービスに対して、「○○で□ヶ月、△△で□ヶ月、最後にXXで□日を経てあなたにお届けいたします」と聞かされると、聞かされた側は「こだわりだなぁ~」と感じるのではないでしょうか。

こだわりがアピールするPRポイント

こだわりをアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、こだわりを持つほど仕事にプライドと真剣さを持っていること、だからこそクオリティ信頼度が高いと感じてもらえることになります。

組合せの売りでPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの十個目が組み合わせでアピールするPRコンセプトです。

組合せの売りでアピールする場合のPR例

それぞれの内容が弱い場合には組合せてみます。例えば、技術Aと技術B、技術AとサービスA、とにかく組合せてみます。組合せることで、それが他にはないものになるのであれば、それはアピールポイントに成りえます。

掛け合わせたアピールポイントの好例は吉野家です。「早い。安い。ウマい。」早いだけのファーストフードもあり、安いだけのディスカウント店もあり、ウマい飲食店もある中、この三つをかね揃えた吉野家がどれくらいこのアピールポイントで認知されているかはご存知の通りです。

掛け合わせる場合には二つ以上、出来れば三つを基準とします。四つ以上になってしまうと複雑になりすぎ、二つの場合にはライバルの追随が容易なことが増えるからです。

顧客が受け取る二つの価値に一つのこだわりを組合せてもいいでしょうし、競合にはない特別な何かを三つ組合せてもいいかもしれません。組合せは自由です。

いろいろ組合わせてみると、「これとこれと両方あるのは、ウチくらいだな」と実感が沸くものが出てくることがあります。

このアピールポイントを打ち出す場合には、他業界が大変に参考になります。自らのいる業界でとりあえず一つ、その他の業界で見ると価値に成りえるものを組合せると強度のあるアピールポイントになります。

理由はシンプルで、他業界のユーザーも自社のユーザーも同じ人間であるからです。例えば、コーヒーが好きで、スーツを着る人は山ほどいます。多少、強引ではありますが、組合せて、それぞれのアピールポイントを作るとすれば、「コーヒーを飲み、裾直しを待てるスーツ店」、「上着のライトクリーニングのある喫茶店」のように、顧客がそのビジネスやその商品を選ぶ理由を打ち立てることが出来ます。

それぞれ業種が違っても、顧客側からみれば、気になることは同じで、うまく組合わせれば「それを待っていた」と思われる程、訴求力の高いアピールポイントを打ち出すことも出来るのです。

ライバルの中だけで組合せの要素さえ出てこない場合には、他業界ではどんなアピールポイントがあるのかを探してみると、驚くべき発見をすることがあります。

組合わせの売りがアピールするPRポイント

組合せでアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、いくつもの長所を一度で受け取れると感じてもらえることです。

先駆けをPRするアピールポイント

アピールポイント11選・PRコンセプトの十一個目が先駆けをアピールするPRコンセプトです。

先駆的、先駆けの場合のPR例

ライバルのどこもまだやっていないこと、ライバルの中では新しく先駆的であること、こうしたことは先駆けのアピールポイントになります。また、業界としては当たり前でもアピールされる側が全く知らない場合には先駆的にPRするだけでもアピールポイントになります。

例えば、美容院で、最近のヘアカラーは○○方式でやるのが主流だとします。つまり、業界としては当たり前となっていることですが、その業界の当たり前をユーザーは知りません。IT業界でも同様で、最先端の技術はいくらでも出てきますが、これらが技術者や販売者の間で暗黙の了解になっているだけで、クライアントユーザーに伝わっていないことは多々あります。

業界を見て、ライバルを見て、「どこでも知っている、やっている。だから、うちが言っても意味がない」と考えるのは自らに制限をかけているだけのことです。ビジネスや仕事を成長させるために必要なのは、ライバルに勝利することではなく、顧客に価値を提供することですから、ライバルが当たり前のように知っているからPRすると業界を知らないと思われるというようなことなどまずは置いておいて、それを先駆けて伝えましょう。

先駆けて伝えることがアピールポイントになるのは、他がまだ追従していないから、あるいはPRしてないからです。そのため、2番目以降のPRは、元々知っていて、やっていたとしても、一番はじめにPRを始めた人や会社の二番煎じだと思われます。

先駆けをPRする場合の注意点

先駆けをアピールするということは、それが先駆的であるかすら分からない場合があります。例えばプログラミング言語であればこれまでの流れで新しいプログラミング言語が今後このように主流になるはずだけど自分はすでにそのスキルがある、とPRできます。しかし、これまでの流れがあまり伝わってすらいない場合には理解を順序よくしてもらえるよう、これまでの流れと現在、今後のビジョンによって自分がPRする内容が先駆的であるとアピールする必要があります。

先駆けがアピールするPRポイント

先駆けてアピールされた相手にとってのPRポイント(ベネフィット)は、先駆的な人・会社だから二番目以降よりも信頼あるクオリティがありそうだと感じてもらえることです。先駆的であることを伝えたり、先駆けて伝えることで、ライバルとの差別化ができ、独自の売り、強みがアピール出来ます。

アピールポイントの説得力

アピールポイントが強い訴求力を持つために、最後に大切なポイントは、内容に説得力があることです。

11のアピールポイント・コンセプトなどによって、分かりやすく価値や独自の売り、強みをPRすることができても、それを信じてもらえない場合、成果に結びつきません。

ネームバリューがあるなどの場合、それだけでも信頼されることがあります。しかし、そうではない場合のプレゼンや自己PR、マーケティングなどでは、アピールポイントに説得力を持たせることで、アピールポイントが訴求力を持ちます

アピールポイントに説得力を持たせるコツ

説得力は、強調することによっては生まれません。 特に自己PRレターやプレゼン資料、ウェブサイトや履歴書・レジュメなどのように、文章として書かれた内容を通して相手に信じてもらうには、事実やデータといった根拠が必要になります

数値をはじめとする具体的な事実は、説得というプロセス自体を不要にします。したがって、アピールポイントを支えることの出来るデータや根拠を併せて添付するなどし、そのアピールポイントが説得力を持つようにすることが大切です。

アピールポイントの根拠:事実やデータ

11のアピールポイント・コンセプトは、説得力を持たせるための事実やデータと併せて活用することで、訴求力の高いアピールになります。根拠となるような事実やデータというと、多くの方がなかなかないと言います。しかし、そんなことはありません。

自己分析の結果、経歴の結果、商品やサービスの内容や提供する場所、購入後のサポート、提供する自分自身、といったことを細かく見ていくと、伝えるべき多くのことが存在していることに気づくはずです。

アピールポイントの差別化

説得力があり、独自の売りや強みをPRするアピールポイントは複数のアピールを受け取る相手から見たときに差別化され訴求力の高いアピールになります

11のアピールポイント・コンセプトは、自己PR、プレゼン、マーケティングなど様々な場面で応用が可能です。あなたの様々なPRの場面で役に立てれば幸いです。

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