ホームページ作成。反応の上がる会社・お店ホームページの作り方。副業、フリーランスで役立つHP作成方法です。
ホームページ作成をしても、ホームページのPRが弱ければ反応は上がりません。会社ホームページやお店ホームページなどの商用ホームページには、PRが存在します。しかし、ホームページ作成を間違ってしまうと思うような成果につながりません。そこで、どのようにホームページを作成すると、反応の上がるホームページになるのか、その考え方や具体的な方法を紹介します。
ホームページで反応してもらうために
ホームページでの反応(コンバージョン)が生まれるための条件は次の公式で表すことが出来ます。(コンバージョンとはホームページでの反応のことです)
ホームページでの反応(コンバージョン)= PRメッセージ × 信頼感・安心感
ターゲットユーザーが明確で、誰のための何のホームページなのかを理解してもらえば、あとは何を言うかだけになります。この、「何を言うか」を徹底的に考えぬき、ランディングページ(反応を取るための着地ページ・セールスページの呼称)や、セールスカテゴリ、ホームページ全体としてPRすることで反応が生まれたり、反応数自体が増えるようになります。
インターネットで何かを販売したり、問合せをもらったりなどの、反応(コンバージョン)が生まれるためには、まず、ターゲットユーザーの心理を理解して、本当に「欲しい」あるいは、「必要だ」と思ってもらわなければいけません。そのために必要なのがPRメッセージです。
その上で、最終的にコンバージョンというユーザーアクションにつなげるためには、信頼感、安心感を醸成する必要があります。「確かにこれなら大丈夫」「目の前の問題を解決してくれる」と思った上で、このホームページ(あなた)なら大丈夫と信頼してもらえることで、ユーザーは反応(行動)を起こしてくれます。
ホームページのPRメッセージ
アピールポイントをPRするのにもっとも適しているのは何でしょう。アピールポイントをユーザーにPRする為に必要なのは、アイキャッチ、コピーライティングといったPRメッセージです。
文章が大切だということは既にご存知の通りですが、商材やサービスの内容によってはアイキャッチ画像が功を奏します。1枚の美しい画像は1000語を伝えるとまで言われるほど、アイキャッチ画像は適切に活用すればきちんと反応(コンバージョン)につながるからです。
売り手である、あなたが正しい言葉、正しい画像を使えば、ホームページにアクセスしたユーザーが本当の顧客に変わってくれます。
PRメッセージには文章とアイキャッチがあります。しかしPRメッセージであるという骨子を除いてしまっては、PR効果のほとんどない、Webページになってしまいます。機能として追加されるようなプログラムなども同様です。したがって、反応を生むホームページを作成する上で最適なアプローチはPRメッセージを磨くことです。
文章・テキストによるPRメッセージ
文章・テキストによるPRメッセージは主にソリューション商品、問題解決サービスに役立ちます。ユーザーは、商品やサービスに関する情報を集めるために、いくつかのホームページにアクセスし、自分にとって良いものを探します。したがって、商品やサービスが持つ問題解決能力をどうアピールするかが、反応率(コンバージョン率)を高めるポイントになります。
ホームページからの反応を増やすためにしなければいけないことは、商品やサービスの価値をわかりやすくアピールすることです。一言で言ってしまえば、アピールポイント(特長)を具体的にPRすることが出来れば、商品やサービスの価値をわかりやすくアピール出来たということになります。
特長には、まず商品やサービスのアピールしたい良い点が含まれます。しかし、その一言だけで反応は生まれませんので、より、噛み砕いて、具体的にPRする必要があります。噛み砕いていった末に生み出すべき内容が顧客ベネフィットです。
ユーザーのどのような問題をどのように解決するのか、の問いに答えたものが顧客ベネフィットになります。
アイキャッチによるPRメッセージ
アイキャッチによるPRは主にレア商品、視覚感性商品に活用できます。そこでしか手に入らないもの、視覚的に見て良いか悪いか判断する商品は、まず見せなければ始まりません。そして、見せることで、1000語に値するアピールになります。
ホームページで反応(コンバージョン)を増やすためにしなければいけないことは、商品やサービスのベネフィットがわかりやすくアピール出来る画像を選ぶことです。印象付けの画像は無意味です。その商品やサービスが最も美しく見える画像を選ぶこと、あるいは作成、撮影することがアイキャッチ画像で重要なことです。その画像にアピール力があれば、それはアピールポイントが伝わることを意味するからです。
尚、あくまで画像はアイキャッチ、視覚的なフックですので、言葉による説明も必要です。また、アイキャッチ重視の商品、サービスの場合、一枚の画像で全てを伝えるだけではなく、詳細はそれぞれ別の画像を用意して、くまなく魅せることで、反応率(コンバージョン率)が高まります。この場合もテキストによるキャプションを交えると、よりいっそう、ベネフィットがPRされやすくなります。
ページ上部のPRで関心をつかむ
テキストにせよ、アイキャッチにせよ、PRメッセージを決めたら、それを端的に伝えられるような一文にして、ページ上部で活用します。
ランディングページ(セールスのページ)でも、ホームページ全体でも、ページ上部に表示させるヘッドコピーやアイキャッチの部分で、そのページを読むことに意味があるかを端的に伝える必要があるからです。
PRメッセージをいくら適切に作成しても、まず、ページ上部で関心をひきつけない限りその先は読んでもらえません。ランディングページの場合にはその単一Webページに、ホームページ全体の場合にはフロントページです。ページ上部にはヘッダー部、あるいはメインビジュアルなどがあるのが通常ですから、ページ上部とはその部分になります。
ここでのポイントは、ページ上部にヘッドコピー、アイキャッチをおいて、関心をつかむように表現するということです。その上で、あなたではなく、ユーザーがベネフィットを感じるアピールポイントを打ち出します。
ユーザーがベネフィットと感じる解決策の一語、かもしれませんし、一番見たい商品の写真かもしれません。PRの基本は売り手の一番言いたいことを言うのではなく、顧客が一番ベネフィットを感じることをアピールするのが王道です。
ターゲットを選定し、ゴールを設定したら、反応(コンバージョン)を生むPRメッセージのまずはじめのポイントは、ページ上部でそのターゲットに向けてユーザーがベネフィットを感じるメッセージを打ち出しているか?です。
ホームページの信頼感と安心感
ホームページが反応(コンバージョン)を生むには、PRメッセージともう一つ、信頼感・安心感といった要素が大切になります。ホームページに信頼感、安心感を生む情報とはどのようなものなのでしょう。
ホームページが反応(コンバージョン)を生むための信頼感・安心感
ホームページが反応(コンバージョン)を生むためには次の二つの要素が必要です。
PRメッセージは、説得力を持たせることによってはじめて、PR効果を高めることが出来ます。しかし、ホームページ自体の信頼感、安心感が著しく欠如していることを感じた場合、ユーザーは最後の一歩のアクションを踏み留まってしまいます。そのため、メッセージがどんなに優れていても反応につながらないことがあります。
逆に、ホームページ全体やPRメッセージを通して信頼感、安心感を見込客が感じることが出来るのであれば、そのホームページから反応は生まれやすくなります。
信頼感や安心感は構築されるもの
信頼感、安心感を簡単に感じさせることの出来る最も強力な要素はブランド力やネームバリューです。単純な話、Amazon等のランディングページ(セールスのページ)が1ページで済むのは、ブランド力があるから許されるページの形です。そのため、スモールビジネスが全く同じようなWebページやホームページを作成しても信頼感や安心感が欠如してしまいます。
それでは、これからブランドを構築しようとするホームページでは、一体どのようにすれば信頼感や安心感を醸成し、ユーザーからの反応を取りやすくすることが出来るのでしょう。
お客様の声・レビューなどを数多く掲載する
ほとんどの会社は「うちの商品はここがすごい!」と言っています。確かにそれはメッセージではあります。しかし、回りのライバルもそれをやっています。これは競争が激化している市場では特に顕著です。
ユーザーに対してPRメッセージだけを伝えていると片手落ちの理由は、ユーザーは売り手であるあなたほど、その商品やサービスについて専門的知識や判断基準がないことが理由です。
そのため、売り手側のしたいアピールしかPRされていなければ、ユーザー自身が自分で比較検討するしかなくなります。その結果、どこからも買わなかったり、価格だけで判断して安いものを買うことになります。
お客様の声やレビューがホームページでのPRに効果的な理由
お客様の声やレビューがホームページにあるとPRの信頼性、安心感が変化します。PRメッセージに書かれた内容を全て読まないとしても、自分がこれから購入しようとする商材についての評価は誰でも気になります。お客様の声やレビューがよく読まれるのはこのためです。
感謝の声、お礼の声、評価レビューを数多く掲載することで、商品やサービスの第三者的評価が加わります。その結果、ホームページ作成をして、PRをしているあなたの商品やサービスの信頼性が高まります。
ホームページでのPRに信頼性を持たせる主な3つの第三者評価
お客様の声やレビュー以外でも、著名人や社会的地位がある人、業界などでの影響力のある人が推薦文を書いてくれるのであれば、積極的にホームページに掲載すれば、信頼性が高まります。また、導入事例やインタビューなども同様の信頼性を生みだします。
お客様の声やレビュー:3つのポイント
お客様の声は、数を集めて掲載すると信頼性や安心感が高まりやすくなります。たった一つの声だけでは不安でも、あなたの商品やサービスについて複数のお客様の声・レビューが掲載されていれば、信頼性も高まり、ユーザーの安心感を呼ぶことが出来るからです。
お客様の声やレビューの掲載効果
お客様の声やレビューを掲載する効果として、購入した場合のベネフィットを想像してもらえるという点があります。PRメッセージだけでは足りない商品やサービスのベネフィットは実際にベネフィットを受け取る方がお客様の声やレビューという形でカバーしてくれるということです。
お客様の声やレビューの掲載方法
お客様の声は手書きのものをスキャンして掲載したり、動画のインタビューを掲載したりすると、より信頼感が高まります。目的は信頼性や安心感を高めるという点です。そのため、ホームページにテキストとして掲載させてもらっても同様の効果があります。
お客様の声やレビューへの誠実さ
お客様の声やレビューには誠実さが大切です。ですから、本物の声が複数掲載されている必要があります。サクラはすぐにバレますし、炎上の原因になります。お客様の声やレビューが批判的な内容だったとしても、きちんと対応したコメントを添えて掲載することによって誠実さは伝わります。
人間味を感じさせる売り手の写真を掲載する
商用ホームページで、単純かつ簡単に安心感を醸成する方法のもうひとつが、売り手の写真を掲載することです。これはセールスPRのページでもプロフィール等のページでもフロントページでも、どこでもいいので分かりやすい場所で売り手であるあなたの写真を掲載することで実現出来ます。
写真を掲載することで人間味が醸成され、無味乾燥になりがちなホームページにも人間味という安心感が生まれます。
売り手の写真が掲載されているセールスPRのページと掲載されていないセールスPRのページ、掲載されているホームページと掲載されていないホームページ、どちらが反応(コンバージョン)を取れるかといえば、前者の掲載されている方です。
人間味を感じさせる写真とは?
ショップ店長や会社代表などの笑顔の写真をはじめ、お客様との接客風景や、笑顔で並ぶスタッフ写真など人間性や人間味を感じる写真であれば掲載することで安心感を醸成することが出来ます。
そのため、履歴書の写真のようにムスッとした写真はあまり意味がありませんし、ふざけ過ぎた写真の場合には逆効果になることもあります。
注意点が一つあり、目的は安心感の醸成なので、いかにも人相が悪いとか、うさんくさく見えてしまう場合には掲載しないほうが良い場合もあります。(そういう場合にはイラストにしたりすると良いです)
男性にせよ、女性にせよ、外してはいけないのは、安心感を醸成するという目的です。そのため、これを単なる自己アピールだと間違えてしまうと失敗します。
掲載する写真を見てうさんくさいと思われなければ大抵はOKです。心配な場合には周りの人間に聞いてみると良いでしょう。 業種や商品、サービスのイメージを考え、その中で最も安心感を与えることが出来る写真を選ぶようにしましょう。
パーソナルな情報を掲載する
パーソナルな情報を掲載すると安心感が生まれます。ただ会社概要の基本情報を掲載するだけではなく、「プロフィール」や「私たちについて」などのように、パーソナリティを感じさせる紹介やメッセージが記されていればいるほど、見込客は親近感を抱きます。
商品やサービスの事についてばかり話してしまうと、それについていくら理解できたとしても、PRしている会社や人に対して信頼感を覚えません。特に知名度のない小規模事業者では人柄や売り手の人間性が理解されることで反応につながることも少なくありません。
沿革のようなものではなく、なぜそのビジネスをはじめたのか、どのような思いで商品やサービスを提供しているのか、どのような人生を辿ってきて今日に至るのかなど、実績をただ列挙するよりも、経験の連続をストーリーとして語りかけるほうが伝わりやすくなります。
人間性を感じられる、温かみのある情報を豊富に掲載し、パーソナルな情報が具体的であればあるほど安心感が生まれます。仕事への熱意、人間味が伝わるコメント等とい った情報が豊富にあるほど、安心感を生み出すことができます。あくまであなたのパーソナリティが分かるように掲載するところがポイントです。
ブログを活用する
個人ブログ、社長ブログ、スタッフ日記はうまく活用すると、信頼感や安心感を与える大きな要素になります。ただし、日記ならなんでも良いわけではなく、固い内容の日記はあまり意味をなしませんし、商材によってはやらないほうが良い場合もあります。
例えば、葬儀屋の社長ブログがあり、今日は何を食べたなどの内容であるなら、見込客にどのような印象を与えるか想像がつくと思います。こういう場合にはやらないほうが良いでしょう。
日記ブログの目的は信頼感、安心感を醸成し、ユーザーの不安を払拭することです。また、人柄を伝えられるところも、日記ブログを商用ホームページで活用する意義です。
よりベターなブログ内容
商用ホームページの一部として機能させるブログは個人的趣味の日記よりは、実際にビジネスに寄与するブログの内容だとよりベターです。
例えば、不動産屋のブログでペットの話ばかりのブログよりも、「今日はどこどこの物件をどのようにご案内して……」であったり、「新しい物件でこのようなところが出て、こんなところが優れている」というような紹介のほうがより具体的にビジネスに役立ちます。
店舗であれば接客のワンシーン、ネットショップであってもお客様とのやり取りから生まれたちょっとしたエピソードなどの方が人柄が知れます。また、ホームページの信頼感、安心感醸成に役立ちます。
日記ブログが難しい場合などには、個人的な今日の日記を書こうとなどせずに、業務紹介、お客様紹介というテーマでブログを活用出来ます。このようなブログ活用法は、とても簡単で、商用ホームページの反応を上げるためなどに役立ちます。
ホームページの反応を変える人間味
ホームページの信頼感、安心感というのは、人間味溢れる情報をホームページに掲載していくだけのことです。しかし、人間味が溢れる情報があるかないかでホームページの信頼感、安心感は大きく異なり、結果的に反応(コンバージョン)に違いが出ます。
ホームページを介した対人間とのコミュニケーションであることを念頭に、信頼感、安心感を醸成出来るような情報を掲載しましょう。
ホームページでの反応を取りこぼさない
注文フォーム、申込フォーム、問合せフォーム作成を始め、商用ホームページで反応(コンバージョン)を獲得するには、受け皿となる仕組みが必要です。フォーム、電話など、反応の種類に合わせてレスポンス・デバイスのデザイン・ポイントを紹介します。
レスポンス・デバイスのデザイン
反応の上がるホームページ作成、最後の重要ポイントは、レスポンス・デバイスのデザインです。
レスポンス・デバイスとは、反応を取る仕組みのことです。例えば、お問合せフォーム、申し込みフォームをはじめとし、電話、FAX、クーポン、地図など、ありとあらゆる反応を取るための仕組み、それがなければ反応が生まれようがない仕組みのことを指します。 ホームページでも、反応(コンバージョン)を受け取るためにはこうした仕組みが用意されている必要があります。
電話番号の記載がなければ電話での問合せはホームページからは生まれません。「カートに入れる」ボタンも、注文フォームもなければ、購入というアクションをユーザーは起こしようがありません。
会社概要のページにまとめて掲載してあるだけでは、レスポンス・デバイスのデザインがなされているとは言えません。反応を取る仕組みとして、その受付窓口が用意されているか、ユーザーが実際に反応(コンバージョン)となるアクションを起こしやすいかどうかが重要です。
レスポンス・デバイスのデザインについては、全般的に共通することもあります。まずはホームページならではのレスポンス・デバイス、メールフォームから紹介します。
注文/申込/問合せフォームのデザイン
注文フォーム、申込フォーム、問合せフォーム作成は、最近ではEFO(Entry Form Optimization:フォーム最適化)などという言葉があるくらいに反応(コンバージョン)を取るためのデザインにおいて重要なポイントです。
フォームがなければ、フォームからの反応は発生しませんし、フォームの造りが悪ければ、そこでアクションを止めてしまうユーザーもいるからです。
注文フォーム、申込フォーム、問合せフォームを含め、全てのレスポンス・デバイスに共通する基本的で大切なことは、ユーザーにとって、親切で丁寧、そして使い勝手がいいことです。
動作するのであれば、プログラムの動作を考える以前に、親切で丁寧で使い勝手が良ければそうそう反応を取りこぼすことはありません。
フォームの設計ポイントを3つご紹介します。
1. 親切で丁寧に、使い勝手良く
メールフォームについては基本的な仕組み自体は全て同じです。注文フォームの場合、注文する商品名や価格等の情報がフォームの中に掲載されている必要があります。
同様に、問合せフォームであれば、何のための問合せなのかユーザーが分かるように表記しておく必要があります。これは選択式でもいいですし、各商品ごとサービスごとに分けても親切です。
ポイントは、ユーザーがいざフォームに入力しようとした時に、「このフォームに入力するので合っているのかな?」などと迷わせないことです。したがって、安心して問合せをしてもらうには何を伝えておくべきかを考え、表記しておくことがフォームデザインのポイントです。
フリーコメント形式で記入できるほうが自由度があると思うかもしれませんが、きっかけがないと、どのように切り出せばよいか考える手間が発生しますので、反応(コンバージョン)は落ちます。
そのため、複数の種類の問合せ等を1つのフォームで行う場合には、サンプルとなる文言や、何についての問合せがそのフォームから可能なのかを分かりやすく表記するようにしましょう。
2. 他の方式も選択できるように明示する
FAXでも問合せや注文できるのであれば、その番号と、専用用紙を、電話で受付が可能なのであれば、その番号を、メールで直接送信可能なのであればそれを、必ず併記するようにします。
注文フォームであれば決済手段の選択肢がこれに該当します。 フォームが動作しなかった、あるいは途中で入力内容が消えてしまって注文を取り消すということは、経験があるのではないでしょうか。
はじめから別の方式が選択可能であることはユーザーにとって親切です。また、決済手段の場合には、ユーザーは、はじめから「今日は絶対に○○で決済するぞ」と決めているわけではありません。時と場合に応じて決済手段を選びます。
選択肢を明示した上で、大切なことは、FAX専用用紙などの場合にも、別の決済手段の場合にも、別ウィンドウ(別のタブ)でそのページが開くようにすることです。別ウィンドウでやタブの表示を上手く活用して、フォーム以外の選択肢を選択するユーザーにまで行き届いた配慮をするようにしましょう。
3. アンケートをやたらとしない
問合せ、申込、注文、いずれの場合にも、あなたのホームページで初めてアクションを取ってくれるユーザーに対して、あれもこれもアンケートをしないようにしましょう。
全てのアンケートが該当するわけではありませんが、この反応(コンバージョン)の際には、特別必要ないだろうとユーザーの側が考えるような項目はできるだけ排除するようにしましょう。
フォーム入力の手間が増えれば増えるほど、フォームによる反応(コンバージョン)は取れにくくなります。そもそも、フォームに入力してもらう時以外にアンケートを取る仕組みがないために、あれもこれも追加するケースが多いのですが、アンケートは商品と同封しても出来ますし、確認メールの中でも、その後の担当者からの連絡の際にでも出来ます。
また、プライバシー保護への意識は高まっています。ユーザーから見ると、フォームにたどり着くまでにホームページが信頼感、安心感をもたらしたために、アクションを起こそうとしてくれます。それでも個人情報を何から何まで差し出してもいいと思うわけではありません。
基本的には、フォームでアンケートをやたらとしないようにしましょう。 ただし、ヒアリングは別です。注文や問合せの対応を円滑にするために聞くヒアリング情報の内容についてはアンケートとは逆に掲載の必要があります。
例えば、不動産業のホームページにある問合せフォームに生年月日の項目があれば、それは通常アンケートだと考えられます。しかし、希望の間取りであればそれはヒアリング情報です。これは大きく違います。
ユーザーにとって、どう感じるかがポイントですので、ヒアリングだけれども、アンケートのように感じられてしまうかもしれないのであれば、それは、説明を付加しましょう。
確かにその項目がユーザーにとって良質な対応をイメージできる内容であれば、ヒアリング情報があることはユーザーにとっても理解できることで、お互いに役立ちます。あくまでも、ユーザーの余計な負担を不要なアンケートで増やさないデザインが望ましいということです。
反応をとる事を念頭においたページデザイン
レスポンス・デバイスに関する最も大切なことは、「親切、丁寧、使い勝手よく」です。カートについてはお伝えしませんでしたが、もし自前でカートシステムを作成するのであれば、こうした点を留意してください。
レスポンス・デバイスを適切に設計したら、後はそのレスポンス・デバイスへの誘導を明確に行うことは忘れないようにしましょう。
ポイントは、次にする行動を明確に示してあげるということです。紙媒体の場合とは異なり、ホームページの場合はクリックがありますので、「○○を申し込む」「○○を注文するにはココをクリック」というように、アクションを起こすためにクリックしなければいけない部分を明確にします。そうして初めてレスポンス・デバイスが生きるからです。
アクションワード
こうしたアクションを促すための一言をアクションワードと呼びます。
ユーザーがアクションを起こそうと思った瞬間に、クリックする箇所が分からないと、PRは水の泡です。全ページの共通要素として、ホームページの共通部分(右上など)にレスポンス・デバイス(電話番号、フォームへのリンク等)を配置するだけではなく、ページ内要素としても、出来る限り、誰が見ても見間違わないボタンを利用するようにしましょう。
ホームページという右も左もない空間の中では、導線ともなるべき道すじを作ってあげる必要があります。その道すじがセールスプロセスにのっとって正しく導かれていれば、ユーザーは迷うことがなくなり、反応(コンバージョン)も獲得しやすくなります。
ランディングページとなる、セールスPRのページやセールスカテゴリの全ページでは、PRメッセージなどを読み終わったら、そのまま流れで問合せや注文を行えるように、ページ下部に、具体的に、次にユーザーにとってほしいアクションを明確に示す必要があります。
メッセージを読み終わってわざわざスクロールを上に戻してそれからアクションを起こしてもらうのではなく、読み終わったらそのままアクションを起こせるようにレスポンス・デバイスへの誘導(または記載)を行いましょう。
電話による反応(コンバージョン)
問合せフォームや注文フォーム、カートなど以外に、電話での問合せや受付も可能、あるいは優先したい場合、とにかく電話番号は大きく記載するだけでも反応率(コンバージョン率)は上がります。
誰がどう見ても、電話番号はこれだな、と分かる大きさにすることで、電話をかけようとするユーザーを迷わせることが大幅になくなるからです。
電話番号の表記を大きくすることは、電話による反応(コンバージョン)を取るならデザインの大前提ですが、もう一つ、対応可能な時間は必ず記載するというものがあります。
これは特に、通常営業していないと思われるような時間帯には効果を発揮します。例えば24時間365日対応もひとつですし、年中無休をつけるだけで、休日や祝日の反応(コンバージョン)が上がる可能性が出ます。
電話での反応というのは、いかにユーザーがかけやすい形になっているか、いかにユーザーから電話を安心してかけてもらえるか、が重要ポイントです。
したがって、まずは電話番号は大きく記載、対応可能な時間は併記するようにしましょう。 また、さらに次の3つのポイントを工夫すると、電話での反応率(コンバージョン率)が向上します。
1. ユーザーがかけやすい番号にする
ユーザーがかけやすい番号のベストはフリーダイヤルです。単純にフリーダイヤルにするだけでも電話による反応率(コンバージョン率)は向上します。理由はどのような地方に住んでいても料金が気にならないからです。
フリーダイヤルが最もかけやすく、次が一般回線です。一般回線が二番目の理由は、市外局番を見て他県だから料金がかかりそうだとユーザーが感じやすいこと、そして、市外局番を見て他県だからここの会社は遠そうだと感じることで、ユーザーがアクションを躊躇する原因になることがあるためです。
したがって、隣接する都道府県もビジネスのターゲットエリアである場合などは、そうしたユーザーへの配慮も電話による反応(コンバージョン)には影響があります。
2. 担当者の名前を併記する
担当者の名前を電話番号と併記するなどして書くと、安心感を与えることが出来ます。大手企業では対応の件数も、応対する人員数も多いため、応対にマニュアルがあることはよく知られています。しかし、部署間をたらい回しにされたり、つながるまで随分と待たされるということも同時によく知られています。
その点、中小企業や自営業者、フリーランスの場合には応対する人、一人一人に対して親切で丁寧なものへと柔軟に対応が出来ます。それを暗に伝えるのが、担当者の名前を書くことの意味です。
担当者名が書いてない場合というのは、電話をする側からすると、不安が生じることがあります。こうした「本当は問合せたいけどちょっと躊躇するユーザー」に電話を安心してかけてもらえるようにするのが、担当者の名前を書いておく意味です。
尚、電話の反応(コンバージョン)については計測をホームページで自動化することも難しく、アナログ的な処理が必要になります。しかし、そうした際でも電話の際に名指しされれば、それがホームページからのものだと把握することが出来ます。
また、チーム内でそのことを周知させておけば、その担当者が席を外している場合にも「ユーザーによるホームページからの問合せ」だということが分かり、別の人間がカバーすることも出来ます。
3. ユーザーの第一声を準備する
「『ホームページを見た』と言って頂くだけで……」のように、ユーザーが電話口で言う最初の一言まで準備して併記しておいてあげると電話の反応率(コンバージョン率)は上がります。理由は前項と同じくユーザーが電話をかける際の不安が払拭されるからです。
一般的に、来店可能なお店を例外として、ビジネスサイドに対して電話をかけるということをしたことがない人は意外と多くいます。なぜなら、何と言って電話すればよいか分からないからです。そうした電話で上手く切り出せない気がして躊躇する人への配慮が、ユーザーの第一声を記載する意味です。
また、文言によっては、コンバージョンの計測にも役立てることが出来ます。 「ホームページを見た」以外にも商品名やサービス名を記載しておくことも考えられます。「○○について」と第一声を用意しておけば、ユーザーの側が、「これについて問い合わせるにはこれを言えばいいんだな」と解釈してくれますので、応対した時にも見当違いの応対をしなくて済みます。
ポイントとして、完全に記載された文言を言うユーザーはほとんどいませんので、ユーザーが第一声に何と言えば良いか解釈しやすい表記をするようにしましょう。
電話による反応(コンバージョン)を上げるための3つのポイント
以上3点が、電話コンバージョンを向上させるためのポイントです。一つ目に、ユーザーがかけやすい電話番号にすること、二つ目に担当者の名前を併記すること、三つ目にユーザーの第一声を用意しておくことです。尚、表記自体を大きく、目立たせることは忘れないようにしましょう。
ページ上部だけ、トップページだけ、会社案内ページだけといったホームページは多くあります。しかし、電話を含むレスポンス・デバイスの表記やリンク、ボタンは、どのページにも、そして、セールスPRのページであれば、全てのページの下部にもあることで、レスポンス・デバイスとして機能します。
また、電話による問合せや注文は、親切丁寧にデザインしておけば、ユーザーにとって、フォームよりも、簡単で便利なものになります。
FAXによる反応(コンバージョン)
FAXによるコンバージョンを獲得するのであれば、FAX専用用紙を用意する必要があります。FAX専用用紙の設計はとても単純です。ポイントは一応ありますが、基本はレスポンス・デバイス全てに共通する、「親切、丁寧、使い勝手良く」です。
FAXによるホームページからの反応のために
FAX専用用紙は誰もが印刷しやすいPDFが一番おすすめです。それ以外にページをプリントアウトしてもらうやり方もありますが、レイアウトが崩れてしまうこともあるため、基本的にはPDFがおすすめです。
内容については、表をみやすくすること、項目を適切に設けることが挙げられますが、こうした点はフォームと同様です。それ以外にFAXならではのポイント一つあります。それは、社名とURL、FAX番号を専用用紙の上部に分かりやすく記載することです。
FAX専用用紙は、通常印刷をして、記入をして、FAXの前に行ってから送信されます。この時に「あれ?FAX番号何番だっけ?」とわずらわせないための配慮がFAX番号を専用用紙の上部に記載することです。
なぜなら、ホームページを開いたまま送信までしてくれるとは限らないからです。印刷だけしておいて、後で記入と送信を行うかもしれません。ユーザーのそうした場面でも、社名とFAX番号が用紙に記載されていれば反応につながります。URLはもしもの場合です。
FAX専用用紙のデザイン・ポイント
FAX番号は分かりやすく白黒で印刷してもきれいなフォントで作成し、社名(あるいはサイト名)、URLとセットで専用用紙として印刷される用紙の上部に配置されるよう記載しましょう。
社名やURLを併記するのは他の印刷物とまぎれてしまっても分かるようにする意味と、後からホームページをもう一度確認しやすいようにする配慮です。また、上部に記載する理由は、専用用紙の下部に記載してしまうと、FAX送信機に挿入した際、見えなくなってしまい、使い勝手が悪いからです。
FAXを送信してもらうこともホームページの反応(コンバージョン)だと考えるの場合には、こうした基本的な配慮をしたFAX専用用紙をPDFなどの印刷可能な用紙として用意するようにしましょう。
来店してもらう反応(コンバージョン)
ホームページからの反応(コンバージョン)には、来店もあります。ホームページを見て来店してもらうことが目的であれば、それは、来店してもらうという反応のために、レスポンス・デバイスのデザインが必要です。
ただし、それほど特殊なことはありません。レスポンス・デバイスの基本は、親切、丁寧、使い勝手よくです。
来店を促進する反応のためのページデザイン
来店をしてもらうためのレスポンス・デバイスはアクセスマップのページになります。これは、地図、住所、行き方を総合したものです。
最近ではGoogleマップを張り付けるのが流行です。しかし、それが単純に簡単だからという理由で手間を惜しんでいるのでは親切さ、丁寧さに欠けます。ショップやお店で電話を受けた時の応対と同じくらいの親切で丁寧な案内をするとホームページからの来店が増えます。
ある賃貸を専門にしている不動産会社の社長が言いました。「道案内が分かりやすく出来るようになったらまず一人前」。不動産業だからなおさらというのもあるかもしれませんが、店舗への道順案内くらいはアルバイトの子にも、丁寧に指導するのではないでしょうか。
何の目印もない地図のみ掲載しているというのはそれをしないということです。旅館やホテルなどのホームページでも同様です。場所が町中でないこともあると思いますが、親切で丁寧に来店案内を行った表記をするのがベストです。
具体的な来店のためのホームページ表記
単純に問合せの電話などでお客様へお伝えするように目印となる建物を交えた丁寧な説明文章、あるいは、目印となる建物が分かる、最寄駅からの地図を掲載するようにしましょう。
目標地点だけを伝えるのではなく、あくまでも、その道順にある、別の目に入りやすい目印となる建物を交えるところがポイントです。
もちろん、そのページには、電話番号、住所を同時に記載するようにします。なぜなら、そのページも印刷されて使われたり、スマホで表示させながら利用されたりするからです。また、住所はカーナビや道案内アプリに入力する際にユーザーに役立ちます。
ホームページ作成:反応の上がる会社ホームページの作り方(まとめ)
ホームページ作成にあたっては反応を取るためのデザイン(設計)を考えた上で作成しなければ思うような結果を出せません。反応の上がる会社ホームページ、お店ホームページなど商用ホームページがホームページで反応を生むための具体的な方法を紹介しました。
ホームページの反応には公式があります。
ホームページでの反応(コンバージョン)= PRメッセージ × 信頼感・安心感
これらについての具体的なホームページ作成方法が次の3つのポイントに注力することです。
以上のポイントをそれぞれ磨いてホームページ作成をすると、反応の上がる会社ホームページ、お店ホームページを作成出来るようになります。副業でも、フリーランスでも会社の中のホームページ担当者でも、どういうポジションであったとしても、反応の上がるホームページの作り方は変わりません。
あなたが反応の上がるホームページ作成を必要とした時にお役に立てれば幸いです。