ネットショップ開業で初心者が稼ぐネットショップを作成する方法、集客・セールスアピールの考え方などをまとめました。
ネットショップ開業、最初の課題
ネットショップ開業はサラリーマンや主婦、OLの副業でも、フリーランスなどの個人事業主などでも始めることが出来ます。しかし、簡単ツールなどでネットショップを開業した後最初に陥るのは、技術的な問題ではありません。開業したネットショップへのアクセスが全然なく、集客が出来ないという問題です。ネットショップは、作っただけではアクセスは生まれないからです。
次にアクセスがあるのに、売れないという課題が生じます。大半が、同じ商品を同じような価格帯で同じようなアピールの仕方で売ってしまっているため、差別化が出来ていないことが原因です。ユーザーがそのネットショップで購入すべき理由が見つけられないとこうした課題が生じます。
したがって、ネットショップ開業にあたっては、ざっとであっても、ビジネスモデルのような戦略を構想しておいて、その上でマーケティングに取り組む必要があります。開業したネットショップでどのように収益を上げるのか、どのようにリピート客を増やして継続的な収益を上げていくのかといったことです。
ネットショップ開業で稼ぐためのポイント
ネットショップ開業前にざっとでも戦略を立てておくのとそうでないのとは雲泥の差があります。最もシンプルなネットショップであれば、通信販売になりますので、ユーザーが欲しい商品を購入してまたリピートしてもらえるよう仕組みを作ったり営業努力を続けるといったスタイルになります。
そのため、どのようなネットショップでも、稼ぐことを考えるのであれば押さえておきたい基本的な戦略があります。
ネットショップ収益の基本的な構造
ネットショップの収益は、次の公式によって表されます。
ネットショップ収益 = ユーザー数 × ユーザー単価 × 購入頻度
この公式に当てはめると、ネットショップを開業して稼ぐには、3つのポイントを押さえる必要があることが分かります。
まず1つ目に、商品を購入するユーザーを集客する必要があります。2つ目に、その商品を購入してもらった結果、粗利益が出るような価格設定や価格構成にする必要があります。3つ目に、継続的に収益を生み出すためには、ユーザーの購入頻度を増やす工夫をするなどして収益を上げるか、あるいは、多くのユーザーを常に集客する必要があります。
以上の3点のポイントで分かるように、ネットショップ作成の前に考えておきたい基本戦略は、どのようにしてユーザーを集め、どのようにして利益を出し、どのようにしてリピートしてもらうか、ということです。
ネットショップ開業に必要な2つのスキル
ネットショップの開業は、作るだけなら今や誰でも出来ます。しかし、稼ぐつもりでネットショップの開業を行うにはやはり必要となってくるスキルがあります。ネットショップの開業で失敗しないための二つのスキルを紹介します。
一つ目が、インターネットでユーザーをネットショップへ集客するスキル、二つ目が集客したユーザーへ効率よく販売する通販スキルです。
ネットショップ開業のための集客スキル
ネットショップへの集客は、現在ではほとんどがSEOかリスティング広告によるSEM(検索エンジンマーケティング)によって行われます。したがって、SEOとリスティング広告については少なくとも活用の仕方、やっていいこと悪いことをしっかりと頭に入れておかないと、ネットショップを開業したのに誰もアクセスしてくれない、という状況が出来上がってしまいます。
仕入れ先よりも売り先の方が重要
インターネットビジネスに限りませんが、ビジネスの基本はどのようにして集客をするかということを外せません。したがって、仕入れ値が人より安く出来るからこれは儲かるぞと考えるのは少々浅はかです。どのようにして販売ルートを築けるのかを考えなることの方が重要です。
また、仕入れ先は、販売ルート、集客数の目処がついたり、確保が出来ていれば、後からどうにでもなります。仕入れたい卸元に、自分はこれだけの販売ルートやユーザーを抱えているが、あなたの商品を仕入れさせてもらえないだろうか、と交渉すれば良いからです。
したがって、仕入れ先を見つけるのは当たりを付けておく程度で良く、実際に真剣に確保したり戦略を練ったりしておかなければいけないのは、あくまでも販売先、集客方法になります。
ネットショップへの集客方法
ネットショップへの集客方法はソーシャルメディアから以外には検索エンジンマーケティングが現在の主な集客方法です。
検索エンジンマーケティング(SEM)には、リスティング広告とSEO(検索エンジン最適化)の二種類があります。リスティング広告とは、YahooやGoogleなどの検索結果に広告を表示するもので、SEOはいわゆる検索上位に表示されるように工夫をして、検索結果自体から誘導を行うものです。
SEOは支出という点でコストはかかりません。また、SEOの良い点は適切に行っていけば効果が比較的持続することです。 リスティング広告は費用こそかかりますが、ネットショップには向いています。なぜなら、ネットショップのSEOは難しいことが多いからです。特に似たような商品を販売している競合ネットショップが多い場合には取組も結果も類似しますので、その分競争力が必要になります。
一方、リスティング広告での集客は通信販売だと考えると利用価値の高いものになります。リスティング広告の最も良い点は、テストが出来ることです。SEOは効果が出るまでに数ヶ月単位から年単位で時間がかかりますが、リスティング広告は数日で結果が出ます。
検索エンジンから以外のネットショップ集客
検索エンジンからの集客がネット集客の全てではありません。ソーシャルメディアからの集客等、ネット集客にも色々あります。
例えば、新聞広告やテイクワンといったオフラインからの誘導もネットショップへの集客に役立ちます。実店舗のあるなしに関わらず、ビジネスカードや商品同梱のサンキューレター、クーポンなどもネットショップへの集客に使えます。
あらゆるチャネルを総合してネットショップへの集客が実現できるのが望ましい成果だと考えれば、出来ることは検索結果やソーシャルメディアからの集客だけではありません。
ネットショップ開業のための通販スキル
ネットショップの大半は小売りの通信販売になります。したがって、小売りで通販を成功させるスキルが必須になります。ネットショップ開業に必要な通販のスキルの基本とは、顔を合せずに、商品を手に取らずに販売することの重要性を理解することです。
例えば、ネットショップ作成ツールやシステムは、どんなに高機能なものを選んでも、そのネットショップ開業後に稼げるかどうかは別の問題になります。
ほとんどのネットショップ作成ツールは売り手であるネットショップオーナー側に対して管理しやすくなっています。商品の登録が簡単であったりといったことですが、こうしたことがいくら簡単でも、ネットショップ側はユーザーが見る内容なのでほとんど関係がありません。
ネットショップはカタログだから売れるのではありません。その中に通信販売のノウハウが組み込まれていることで売れるネットショップになります。
ネットショップでのセールスアピール
ネットショップを作成して商品を並べるところまではとても簡単です。しかし、そのネットショップにアクセスしたユーザー(見込客)に、どのようにセールスアピールして商品を購入してもらえるかについては、ネットショップ開業後、稼ぐことが出来るのかどうかに大きく関わります。
商品が並んでいて購入されるには、その商品をあなたのネットショップで購入すべき理由が必要です。理由とは、価格が他よりも安いということであったり、そこにしかない何かしらのメリットがあるかないかということです。
したがって、どのようにして商品やサービスのセールスアピールをするか、という点は収益にも関わることですので、考える必要のある戦略になります。
稼ぐネットショップは単品から
ネットショップと言えども通販であることに何ら変わりはありません。したがって、ネットショップ開業にあたっては、単品を丁寧に売るところから始めるのがポイントです。
単品が売れないのに並べておけば売れるというのは大きな誤解です。売れ筋商品で、ライバルが少ない商品を売っているのであれば並べておくだけでも売れますが、ほとんどのネットショップはそうではありません。
したがって、単品をまず売ろうとしてみます。売れなければどうしたら売れるようになるのか考え、試行錯誤をしてみます。つまり商品点数を並べたとしても、単品に絞ってセールスアピールを試行錯誤してみるということです。これでその商品が売れるようになったら、それを横展開していけば全体的に商品が売れるようになります。
ネットショップ開業で稼ぐ方法
ある程度アクセスがあっても稼げないネットショップがあります。これは集客商品と収益商品のコンセプトを適切に理解しているとある程度クリアできます。
つまり、まず最初に何を購入してもらってただの見込客から顧客になってもらい、次に何を購入してもらって収益として稼ぐのかを考えておくということです。
最初から高額なものを販売して売れる商材であれば問題になりません。しかし、多くのケースでは、最初に販売する商品も、リピートや次回購入してもらう商品も、安すぎてコスト割れしているケースが多くあります。
つまり、安すぎるものを薄利多売で稼ぐのは、非常に難しいということです。
ネットショップ開業で稼ぐために
ネットショップ開業は今や副業でも個人などのフリーランスでも簡単に出来る時代です。しかしそのネットショップで稼ぐことが出来る人は僅かです。なぜなら、ネットショップ開業はビジネスなので、それ相応の集客スキルや通販スキルが必要とされるからです。
ネットビジネスはネットショップという形態でなくとも、マーケティングコストもかかれば、運営コストもかかります。そのため、出来るだけ費用対効果に優れた形で開業したネットショップから収益を得ていく必要があります。
ネットショップ開業をするのは、自分らしく生きるための理由であったり、自分の「好き」や「得意」をお金を稼ぐことに変えてみようと開業する人、様々です。是非、初心者から始めても、適切なスキルを磨き、稼ぐネットショップに成長させるヒントにして頂ければ、幸いです。