ビジネスモデルとは、ビジネスの根本的な内容から手段までを、構造的にまとめた戦略、全体像のことです。
ビジネスモデルとは?
ビジネスモデルが誰のために存在するかといえば、まずはそのビジネスを行う本人、そしてそのビジネスに関わる関係者全てのためになります。 そのため、どんな些細なビジネスモデルでも、持っておかなければ、曖昧なビジネスにしかなりえません。ただし、ビジネスモデルが出来たからといって、儲かるわけでもありませんし、出来ないからといってビジネスをスタート出来ないわけでもありません。
しかし、ビジネスに設計図があるのとないのとでは見渡せる視界領域は大きく異なります。 現代のビジネスモデルの主要素は次のとおりです。
- ビジネスコンセプト(どのような価値のためにそのビジネスが存在するのか)
- マーケティングモデル(誰にどのような価値をどのような形にして提供するのか)
- 収益モデル(何に対して顧客がお金を支払うのか、またどのようにしてそれを受け取るのか)
- 提供方法(どのような形態、リソース、手段によって提供し、そのサポートをするのか)
- (財務計画、または収益シミュレーション)
五つめの要素に関しては、特に、キャッシュフローに時差が生じる場合には必須となります。例えば請求が後払いの場合であれば先に仕入れのお金が必要ですので、出るお金と入るお金に時差があります。収益シミュレーションに関しては、誰もが普通、どれくらい儲かるのかは考えますので、言うまでもありません。
したがって、主要素として四つの要素について構想をしてあれば、少なくともビジネスモデルがあると言え、これらのことさえも考えていない状態をビジネスモデルがないと言います。
ビジネスモデルの有効期間
ビジネスモデルは起業時にのみ関係するのではなく、実際にビジネスを営む間、時代や環境とともに、修正や改善、場合によっては再構築をすることも往々にしてあります。
そうしたタイミングで発生するのがビジネスの改善やイノベーション、戦略転換といったことになりますが、ビジネスモデルがない場合には、どの道そのタイミングで必要を迫られます。理由は何が問題でどのような課題があるのかさえ分からないからです。したがって、ビジネスモデルとは、ビジネスのためのフレームワークであるとも言えます。